「やけどしてしまった時」の対処法

BBQは火を使うので、着火や調理、火加減の調節の時などやけどのリスクがどうしても高くなってしまいます。子供もグリルのそばに簡単に近づくことが出来るので、周りで走ったり一緒に調理を手伝ってもらったりする時は特に注意が必要です。

やけどの種類

実は、「やけど」にも大きく分けて３つの段階が存在します。

人間の皮膚は表面から「表皮」→「真皮」→「皮下組織」という順番で成り立っていますが、やけどの程度はこれらのどこまで影響が達しているかによって変わってきます。

ちょっとしたやけどであればⅠ度で、症状は皮膚がほんのり赤くなるだけの場合がほとんどです。

Ⅱ度になると、水ぶくれが出来たり痛みが若干強くなったりし、治った後も茶色っぽい色素が沈着してしまう場合があります。

Ⅲ度は病院でしっかりと治療してもらっても、傷跡や色素が残り、ケロイドが生じることさえあります。

やけどの対処法

やけどの跡が残るか残らないかは、「どれほど早く応急処置を施すか」にかかっています。やけどしてしまった後は慌てずに、近くの水道水で患部を冷やしましょう。炎症の程度にも寄りますが、20分～30分ほど冷やし続けるのが良いと言われています。

水道水がない場合は保冷剤を用いるのも良いですが、直接肌に当ててしまうと凍傷の危険もあるためタオル等で包んでから当てるようにしましょう。患部が十分に冷えたら、ガーゼで優しく包みます。水ぶくれが出来ている場合は、水ぶくれには触らないように気を付けて覆います。

Ⅰ度程度の軽いやけどであれば様子を見ながら自宅治療で治癒する場合も多いですが、Ⅱ度以上のやけどであれば早めに病院を受診するようにします。きちんとした治療を受ければ早く痛みも治まり、傷跡も残らずに済む可能性が高くなります。

万が一に備えて準備しておくと便利なもの～やけど編～

〇消毒液と除菌ジェル

やけどや怪我をすると、患部から雑菌が侵入して治りを悪くしたり、別の炎症を引き起こしたりすることがあります。応急処置を施す時はまず手を消毒してきれいな状態で行うようにしましょう。

〇ガーゼ、包帯シート、三角巾

傷口を保護するのに役立ちます。炎症の広さや部位などによって使いやすいものを選べるように、これら3つは持参しておくと便利です。

〇ハサミ

ガーゼを丁度良い大きさにカットしたり、その他の救急用具を使ったりする際にもハサミは必須です。意外と忘れてしまいがちなので、ちゃんと用意しましょう。

やけどの予防策は？

やけどをしてしまうと、せっかくのBBQも嫌な思い出ができてしまい台無しに・・・。やっぱり、やけどをせずにBBQを思いっきり楽しみたいですよね♪ では、やけどのリスクを下げるためにどんなことが出来るでしょうか？

一つは炭や木材を火起こしする時はもちろん、調理の際にも軍手を装着することが挙げられます。熱々に熱したグリルの上にトングを長い間置きっぱなしにしていて、間違えて触ってしまいやけどを負ってしまった・・・というケースも多いので注意しましょう。また、お肉を焼くときは特に火加減が強まって炎が広がることがありますので、なるべく長いトングを使って焼くのも大切です。

お子様が一緒に食材を焼くときは、親の方がよく見守ってあげて一緒に調理してください。子供は身長が低いので火と顔の位置が近くなり、親が思っているよりも熱く感じている場合が少なくありません。焼いた食材を食べる際にも、よく冷まして口の中をやけどしないように注意しましょう。

まとめ

今回はBBQでやけどしてしまった時の対処法についてご紹介しました！やけどにはⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度の段階があり、皮膚にどの程度影響が達しているかによって決まります。応急処置がきちんとできれば、傷跡が残ったり炎症が長引いたりするのを抑えられます。子供がやけどしてしまった場合には、自分では処置が難しいので周りの方が早急に対応するようにしましょう。緊急事態が生じても、慌てずに応急処置が出来ればBBQももっと安心で楽しいものになるに違いありません。