そもそも「コーヒー」とは?
コーヒーの栽培は、コーヒー・ベルトと呼ばれる、赤道を中心に南北25度の地域で行われています。アカネ科の常緑樹で、和名は「コーヒーノキ」といいます。野生のままで放置しておくと10mくらいまで成長しますが、農園では収穫がしやすいように1.5~2mほどに剪定されていることが多いそうです。
コーヒーが一人前できるまで
発芽した苗は、3ヵ月ほどで1本ずつビニールポットへ移植、その後、農園の苗床を経て、雨期を待ってコーヒー農園に移植されます。施肥や防虫、除草など、細やかな手入れを受けながら、2~3年かけて一人前に育ちます。時間と手間暇がかかるのがコーヒーなんですね。
コーヒー豆の焙煎の仕方
焙煎(ロースト)とは、コーヒーの生豆を炒る加熱作業のことです。収穫・精製された生豆は淡緑色をしており、味も香ばしさもほとんどなく、この状態では飲むことはできません。焙煎が進むと豆は茶褐色、さらに黒褐色へと変化していきます。焙煎によって、豆に含まれる成分が化学変化を起こし、揮発性の素晴らしい香りや、苦味、酸味、甘味といったコーヒー独特の風味が生まれます。
焙煎の段階は8段階に分かれます。焙煎を開始してうっすらと焦げ目が付いている状態を「ライトロースト」そこから、「シナモンロースト」「ミディアムロースト」「ハイロースト」「シティロースト」「フルシティロースト」「フレンチロースト」「イタリアンロースト」といった順に色分けされていきます。フルシティローストくらいになると豆自体に照りがでてきて、香りも強くなり、コーヒー自体の苦みも強くなります。
BBQでも、豆の焙煎をする方法があります。
【必要器具、材料】
【焙煎方法】
① 手網に生豆を入れます。手網から豆が飛び出さないよう、蓋をしっかりと占めてとめるパーツがない場合はクリップなどを使ってしっかりととめます。
② ガスコンロに火をつけて中火で高さ10センチ~15センチくらいのところで、水平に保ちながら網をしっかりと振ります。焼きムラができないように、手首を使ってリズミカルに降り続けてください。3分ほどすると水分が抜けて、少し色づきます。そのまま炒り続けると薄皮が取れて薄茶色に変化してきます。
③ 更に10分入り続けると、パチパチとはじける「爆ぜ(ハゼ)」の音が聞こえてきます。1回目の爆ぜが終わった時、パチパチ音が鳴り終わったときが「中炒り」くらいになります。
④ 焙煎開始から15分くらい経つと、再び「チリチリ」という音がしてきます。これが2回目の爆ぜになります。豆が焙煎されて十分に膨らんできた証拠になります。ここまで炒ると煙が出てコーヒーらしい香ばしい香りがし、「中深入り」程度になっています。ここからは焙煎の進行も早いので、好みの炒り加減を見極めて火から下してください。
⑤ 焙煎後は素早く冷まします。火から下したザルにあげて豆にこもっている熱でも焙煎が進んでしまうので、うちわなどであおりながら冷ましていきます。
⑥ そのまま置いて完全に冷ましたら完成です。
豆の挽き方
豆を焙煎したあとは豆を挽きます。豆を砕くことによって豆とお湯との接地面が増えて香りと味がでます。挽き方は細かければ細かいほど味わいが深く苦くなります。好みに合わせて挽くのがオススメです。
豆を挽く際には「コーヒーミル」というものが必須になってきます。コーヒーミルとは、コーヒーを挽くための専用の器具で、古くから使われている物です。値段は安い物から高い物、小さいものから大きい物と様々です。デザインや用途で自分の好みや使いやすさで選ぶといいです♪
コーヒーミルで豆を挽く方法
① コーヒーミルを用意して豆をセットします。
② 手動のコーヒーミルを挽くときはハンドルを回すリズムを一定に保ち、コーヒーの粒が均一になるようにしましょう。早すぎると熱を発してしまうのでゆっくりと丁寧に回すのがコツです。
③ 自分の飲みたいコーヒーの飲み方や使用する器具に合わせて粒度を意識しながら豆を挽いていきます。たとえば、ペーパードリップやコーヒーメーカーに使うのであれば「中細引き」に、サイフォンなどであれば「中挽き」が適しています。また、コーヒーは引いた瞬間から香りを発するので、挽いた瞬間のコーヒーの豊な香りもぜひ楽しんでみてくださいね♪
コーヒーの淹れ方
【必要機材、材料】
【淹れ方】
① まずは、焙煎して挽いたコーヒー豆をペーパーフィルターにセットします。
② 全体にむらなくお湯を注ぐために、ドリッパーを軽く振り、粉の表面を平らにしておきます。
③ おいしいコーヒーを淹れるのに重要となってくるのが「蒸らし」です。はじめに少量のお湯を粉全体に乗せるようにして注ぎ入れます。入れてから20秒程度まち、蒸らします。
④ 蒸らしたらコーヒーの粉の中心に小さな「の」の字を書くようにして少しずつ注ぎます。目安は80cc→40cc→20ccの3回に分けて優しく注ぎます。
⑤ すべて落ちきるまでまち、完成です。
おすすめアフォガードの作り方2選
基本的なアフォガート
大人なアフォガート
まとめ
BBQをおしゃれに大人っぽく彩るコーヒーとアフォガードをご紹介いたしました。BBQでコーヒーを飲むイメージはなかったと思いますが、いまでは屋外でも本格的なコーヒーをいれることが可能です。コクのある香りと大人な苦みがBBQの後の口をすっきりとさせてくれると思います。また、コーヒーと合うデザートと言えばアフォガードです。自分の好みのコーヒーの淹れ方でアフォガードの味もかわります。自分のこだわりの詰まったアフォガードを作ってもいいのではないでしょうか♪