メスティンとは
もともとスウェーデン発祥のアウトドアメーカー「トランギア」が扱う、アルミ製の飯ごうのことをメスティンと言っていました。しかし最近では、角型のアルミ製の調理器具のこともメスティンと呼ぶようになってきています。深さのあるお弁当箱のような形が特徴的で、折りたたみ式のワイヤー製ハンドルが付いています。アルミ製なので熱伝導率が高くて熱の回りが早く、均等に熱が伝わるといったよさがあります。また、軽くて扱いやすいので、BBQだけではなく、アウトドアや普段使いにもぴったりです。
メスティンが人気になった理由
以前は、BBQやキャンプなどでご飯を炊く際には、飯盒やコッヘルを使用することが普通でした。しかし、飯盒だと炊飯の用途だけにしか使用できませんでした。
その点、メスティンは飯盒として使うだけではなく、クッカーのようにさまざまな料理に対応できます。コッヘルだと対応できないような、チャーハンなどの炒め料理やステーキなどの焼き料理などいろいろな料理に使うことができます。網などを追加すると蒸し料理や燻製まで作れることも、人気が出た理由です。
メスティンを使用する際のポイント
メスティンを使用する際には、気を付けたいポイントがいくつかあります。
購入したら
トランギア社のメスティンは、1枚のアルミ板を打ち抜いて作る昔ながらの製法で作られています。そのために、縁が滑らかになっていないものもあります。
購入したらまず、縁周りを必ずチェックしましょう。加工した時にできたギザギザ(バリ)があったら、紙やすりなどで滑らかになるまで磨きましょう。バリ取りをするときは軍手を使ってくださいね。
最近は、ニトリやダイソーなで販売しているメスティンなどのように、最初から縁を滑らかに処理しているメスティンも多いです。
調理に使う前に
購入したメスティンをそのまま使うと、アルミ臭が気になったり、焦げついたりします。調理に使用する前には、シーズニングを行って皮膜を張りましょう。
メスティン本体と蓋が漬かるくらいの鍋を用意して、米のとぎ汁を入れて沸騰させます。その鍋に、メスティンを入れて煮込みます。5分ほど煮込んだら完成です。
メスティンがBBQにおすすめな理由
メスティンのよいところは、熱が均等に伝わるところです。それは、メスティン全体を加熱したときに、効果が最大限発揮できます。BBQは広範囲に熱が広がるので、メスティン全体を加熱することができます。すると、料理がおいしく出来上がるのです。
また、メスティンはもともと飯盒なので、ご飯を上手に炊くことができます。BBQの直火を使用して炊いたご飯のおいしさは、絶品です!
メスティンを使うときの注意点
メスティンを使うときには、ヤケドに注意しましょう。メスティンには、折りたたみ式のハンドルが付いています。このハンドルは金属なので、火に掛けるととても熱くなります。必ず軍手などのグローブや、ハンドルカバーを使うようにしましょう。ハンドルカバーをタオルなどの布製品でつかもうとすると、布製品の端が火に触れて引火することもあるので大変危険です。
メスティンはガンガン使い込みましょう
アルミ製のメスティンは、スキレットやダッチオーブンと違って、火に掛けたりすると焦げ付いたり白く変色したりします。酢で煮こむときれいになるなど、きれいな状態に保つ方法はいろいろあるようです。しかし、使い込んで焦げ付きや傷がついていくことが、メスティンの魅力です。 メスティンはガンガン使い込みましょう!
メスティンは調理以外にも大活躍です
メスティンは調理器具としてだけでなく、お弁当箱としても使えます。ハンドルを蓋の上に折り曲げると、蓋が開かないようになるので便利です。メスティンはサイズもたくさんあるので、自分サイズのメスティンを探して、お弁当箱として使用してみましょう。
BBQや自宅での調理に活用して使い倒したら、小物入れや道具箱にすることもできます。カトラリーを入れてBBQに持って行って、カトラリーを出した後に、調理器具として使用することもできるので便利です。
まとめ
今回は、BBQ初心者にぴったりなメスティンについて解説してきましたが、いかがでしたか?アルミ製の商品がほとんどなので、お値段もお手頃です。サイズ違いで何個か揃えて、BBQでの料理に活用してみましょう。メスティンは、軽くておしゃれで話題性もある、BBQにはピッタリの調理器具なのです。ぜひ、次のBBQにメスティンを連れて行ってあげてくださいね!