炭について
炭の種類と価格
BBQ用の炭を選ぶときに一番迷うのが、その種類ではないでしょうか。BBQ用の炭と言っても、種類はさまざまです。それぞれの炭に特徴があるので、自分の用途によってベストな炭を選ぶようにしましょう。
➀マングローブ炭
一般的に「BBQ用木炭」として店頭で販売されている炭の多くは、マングローブ炭です。手ごろな値段で販売されていて、比較的簡単に火起こしができます。しかし、燃焼時間が短く頻繁に継ぎ足す必要があり、他の炭に比べると量が必要になります。また、煙や臭気が気になる場合もあります。一般的な販売価格は、1㎏あたり100~300円程度です。
➁黒炭(くろずみ)
ナラ・クヌギなどの木材で作られていて、一番BBQに向いているバランスの良い炭です。火付きが良いので火起こしが容易なうえ、立ち消えが少なく、火力のコントロールもしやすいです。煙や匂いもあまり気になりませんが、白炭に比べると燃焼時間は比較的短いです。一般的な販売価格は、1㎏あたり300円~600円程度です。
③ 白炭
有名な「備長炭」などは、白炭の一種です。一度着火すると燃焼時間が長く、火力も安定します。しかし、火が付きにくく酸素量が少ないと立ち消えするので、バーベキューにはあまり向いているとは言えません。一般的な販売価格は、1㎏あたり1000円を超える物が多く高価です。
炭の量
BBQで使う炭の量は、炭の種類やコンロの大きさで変わります。しかし、一般的なサイズのBBQコンロを使うときの場合、1人当たり1㎏が目安となります。ただし、あくまで一般的な量であって、作る料理やBBQの時間などによって変わってきます。途中で炭がなくなるよりは少し多めに見積もって準備しておいた方が、安心してBBQを楽しむことができます。BBQに行く際には、多めに購入しておくことをおすすめします。
火おこしの方法
難しいと思われている火おこしですが、誰でも簡単にできるコツやアイテムがあります。新聞紙などで着火する昔ながらの方法もありますが、着火剤をつかうと簡単で便利です。
・着火剤を使った火おこしの方法
着火剤の種類は、ジェルタイプと固体タイプに分けられます。初心者の方には、簡単に継ぎ足すことができる固体タイプがおすすめです。
まず、バーベキューの炭を円形に組み、真ん中の部分に着火剤を置いて火をつけます。火が大きくなったら、大きめの炭をかぶせて、火が炭に着火するのを待ちます。着火剤は10分以上燃焼し続けるものを選べば、余裕を持って炭に着火することができます。
炭の置き方のコツ
上手に料理の火加減が調節できるように、コンロ内の炭の置き方を工夫しましょう。
強火・中火・弱火の3段階の火力エリアをつくることが理想的です。強火エリアは炭を二層分重ね、中火エリアは一層分、弱火エリアには炭を置きません。保温が目的の場合は、アルミホイルなどを弱火エリアの上に敷くようにしましょう。
炭の継ぎ足しのコツ
火力が弱くなってからや、消えてしまってからの継ぎ足しは、追加した炭への着火が大変です。早め早めのタイミングで、新しい炭を投入するようにしましょう。ついつい、いま燃えている炭の「上」に新しい炭を追加してしまいがちです。しかし、上に置いた炭がいま燃えている炭の火力を遮ってしまい、網や鉄板にしっかりと火力が伝わらない状態になってしまいます。
燃えている炭の「下」に追加していくことが、炭を継ぎ足すときのコツです。
炭火の消し方
BBQが終わった後の炭の後始末で、水を一気にかけて火を消すことは絶対にやめましょう。細かい灰や火花が舞い上がり、火傷の危険もあるので危険です。
次の2つの方法がおすすめです。
・火消壺を使用する
➀火が付いたままの炭を火消壺に入れます。
➁蓋を閉じ、完全に消火されるまで待ちます。
・バケツを使用する
➀たっぷりの水を張ったバケツに、一つずつ炭を入れていきます。
➁完全に火種がなくなり冷めるまで、水に漬けておきます。
火消壺を使用する場合もバケツを使用する場合も、容器が非常に熱くなるので、軍手やグローブをして作業をするようにしましょう。
炭火の後始末の方法
炭は自然に還りませんので、土に埋めることはやめましょう。使用済の炭は基本的には燃えるゴミなので、BBQ場や各自治体のゴミの捨て方に従って処分しましょう。また、炭の火を途中で消して作った「消し炭」は、火つきが良いので、次回のBBQの際の火種としても再利用できます。乾燥材を入れたビニール袋やケースに入れて、湿気対策を万全に行い保管するようにしましょう。
まとめ
今回は、BBQ用の炭の選び方や上手な使い方について解説してきましたが、いかがでしたか?炭をマスターできれば、BBQをより楽しめること間違いなしです。炭についての知識を身につけたら、BBQに出かけて思いっきり楽しんじゃいましょう!