夏のBBQだからこそ注意したいポイントって?
気を付けなければならない事
夏場のバーベキューで気を付けなければならない点を挙げていきます。
①食中毒
②脱水症状
③熱中症・日射病
④スプレーなどによる火の取り扱い
⑤害虫
上記の注意点は、もちろん夏場に限らずどの季節でも気を付けなければならないことに違いありませんが、気温が特に上昇する季節だからこそ特に注意しなければなりません。これらは全てちょっとした不注意により招きかねません。あの時ああしとけばよかった…と後悔するよりは、あらかじめ知識として身に付けておくことで、よりBBQを楽しむ事ができますよ。
それではここからは注意点についてそれぞれ詳しく解説していきます!
夏場は特に食中毒に注意!
夏は特に食材の取り扱いに気を付けましょう!
例年梅雨頃から9月ごろまで食中毒は発生しやすくなります。これは日本特有の高温多湿な気候によるもので、この気候により食中毒を引き起こす細菌が発生しやすくなります。 実は、もしも食中毒を引き起こす細菌が増殖したとしても、食べ物の見た目や味は変わらないうえに、変わった匂いもしないので一見気付きにくいです。そのため、食中毒を防ぐためには細心の注意を払わなければならないのです。
食中毒の防ぎ方
夏場にBBQを行う際の食中毒の防ぎ方についてご紹介していきます。
①必ずクーラーボックスや保冷剤を利用する
冷やさずに室温での食材の管理の場合は細菌が増殖しやすくなります。室温保管の場合は2時間以上経過したものは安全の為にも食べないほうがいいです。
②下ごしらえのタイミング
当日食べる予定の食材は、現地で下ごしらえをしなくて済むように、なるべく当日現地に行くまでにに下ごしらえをしておきましょう。 現地についてから下ごしらえをするようでは食中毒を引き起こしかねません。また、下ごしらえをする前に必ず石鹸で手を丁寧に洗う必要がありますので現地に行く前に準備を済ませておくほうがいいでしょう。
③調理に使ったまな板や包丁は必ず洗い熱湯消毒
まな板や包丁など食品に直接触れる器具を使う場合は肉・魚・野菜ごとに分けて使いましょう。食材ごとに器具を分けて使う事を心掛けましょう。特に肉・魚に関しては必ず使い分けて下さい。
④お箸の使い分け
生の肉や魚介類を焼く際に使用する箸と、食べる際に使う箸を使い分けましょう。またはトングを使用しましょう。洗い物を少なくするために焼く時に使う箸と食べる時に使う箸を一緒にしてしまう方がいるかもしれませんが、それはとても危険です。
加熱されていない肉や魚介類を扱った際に菌が付いている可能性がありますので、その箸のまま食べてしまうと食材に問題はないかもしれませんが、箸から食中毒を引き起こしてしまいます。
⑤食材は必ず中心部まで火を通す
半生などはとても危険です。赤いお肉が好きな方も多いとは思いますが、外で自分で行うBBQでは我慢してしっかりと焼きましょう。
⑥料理の持ち帰り
食べきれなかったからといって料理は持ち帰ってはいけません。
⑦野菜と加熱前の肉・魚介類の焼き方
野菜と加熱前の肉・魚介類をくっつけないようにしましょう。加熱前の食材にはどのような細菌があるか分かりません。そのまま野菜を食べてしまえば食中毒になる可能性は十分にあります。
⑧手洗いのタイミング
食材に触る前や触った後の手洗いは忘れないよう必ず行いましょう。また用意できるようであればビニール手袋も使いましょう。手にも細菌が付いています。食材を取り扱う前や後は注意してください。
上記以外にも行える食中毒対策があれば積極的に行ってください。食中毒の症状は重く、毎年問題となっていますので、引き起こさないためにも事前知識は重要です。
こまめな水分補給で脱水症状を防ぐ
まず脱水症状対策として気を付けたいことは、ビールなどのアルコール類は脱水症状を防ぐための水分にはならないという事です。夏場のBBQという事で、BBQをしながらお酒を飲んで楽しみたい方もいるかもしれません。ですが、アルコールは飲みすぎてしまうと逆に脱水症状を引き起こす事があります。なるべくお水やお茶を飲むようにしましょう。
ただし、一度に大量のお水を飲むと、かえって体内の電解質のバランスが崩れてしまいます。そして体調不良を引き起こすなんてこともあります。しっかりと水分補給をする際は、お水とあわせて塩分の補給も行うようにしましょう。特に夏場になると、汗をかきやすくなり水分や塩分が失われやすいです。こまめな水分・塩分補給を心掛けましょう。最近では、経口補水液も手軽に購入できるようになりましたから、取り入れてみるのもいいかもしれません。
熱中症・日射病に要注意
夏場のBBQは強い日差しが照り付ける為熱中症や日射病になる恐れがあります。また、日差しだけではなくコンロやグリルの火で熱中症や日射病になることもあります。これらの症状を引き起こさないためにも、脱水症状同様に、水分や塩分をこまめに補給する必要があります。折角のBBQということではしゃぎすぎてしまうかもしれませんが、こまめに休憩をはさむことも大事です。もしも夏場のBBQの参加者に高齢者や小さなお子様がいる場合、体温調節機能が弱いために熱中症にかかりやすいためこまめに水分を取るよう促したり、休憩をはさむようにしたりしてください。
火の取り扱いにも用心!
夏場のBBQともなれば、制汗スプレーや虫除けスプレー等、スプレーを使用する機会もあると思います。スプレー類はパッケージの裏面にも記載がありますが、火のそばに置くと、引火する恐れがありますので注意しなければなりません。ご使用後は、バッグにしまっておくなどして火のそばには置かないようにしましょう。
夏場に発生しやすい害虫に気を付けましょう
夏場は害虫が発生しやすい季節です。BBQといえば野外で行う事が多い為、当然虫に悩まされることはあると思います。
虫は、汗・呼気を察知して寄ってくるため、火を使ったりアルコールを摂取するBBQというのは虫にとっては寄り付くのに最適です。特に蚊やハチは多く発生しますし、激しい痒みと腫れを引き起こすブヨや、炎症や感染症の恐れのあるマダニ、河川敷であれば毒蜘蛛や蛇などもいます。虫刺され程度なら大丈夫!という考えであってはもちろんいけません。虫の毒は痛みやかゆみが発症したり、更には命に関わる場合だってあります。一番簡単な対策方法としては「極力肌を露出しない事」ですが、夏場は暑いので出来れば薄着でBBQを楽しみたいですよね。
そこでここからはBBQ時でもできる害虫対策をご紹介していきます。
①蚊取り線香を使う
蚊を寄せ付けないためにはとても有効的な手段になります。人がいる場所の風上に2~3個、そしてBBQをしている場所の四隅に置いておくと、効果的ですよ。虫は足元を狙いやすいので、置く時は極力下の方にするのがいいでしょう。
②虫よけスプレーを使う
こちらは種類によって効果のある害虫・効果のない害虫などありますのでしっかりと用途に合ったものを選んだうえで使うようにしましょう。虫除けスプレーは効果によっては成分が強すぎて肌が弱い方が使えないものもあります。オーガニック系の虫除けスプレーを選べば、香りもよく、そして肌の弱い方や小さなお子様でもお使いになられますので自分に合ったものを探してみて下さいね。
③柑橘系のフルーツ
虫がハーブの匂いを嫌うのは有名な話ですが、実は他にも柑橘系のフルーツの匂いを嫌うという事はご存知でしたか? 身を食べた後の皮を再利用し、絞ってから肌に塗ったり、匂いが流れていきやすい風下の場所に置いておくだけでも充分虫除けの効果を発揮しますよ!
④アロマキャンドル
虫が嫌うようなハーブの香りのするものや、柑橘系の香りのするものを選べば効果的です。また、アロマキャンドルは雰囲気を盛り上げる演出としても活用できますので女性の多いBBQでは虫除け対策以外でも活躍しそうですね。
虫よけスプレーなど、虫除け効果のある製品のご使用の際は化学薬品を使っているということを理解したうえでご使用ください。中には、薬剤特有の香りが苦手な人や、体質的に薬剤の香りがだめという人もいます。BBQでご使用をお考えの場合は参加者に必ず確認したうえでご使用する事をおすすめいたします。
また、虫除けの効果が強いものの中にはお子様がいる際の使用を禁止している製品もありますので必ず説明に目を通してからご使用ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。夏場のBBQはとっても楽しいですが、その分危険もたくさんあります。充分に備えた上でBBQを満喫しましょうね!