正しい知識を身につけ食中毒の予防を
そもそも食中毒とは?
食中毒と言ってもその原因などは様々で、大きく下記の通り5つに分類されます。
1.細菌性食中毒
2.ウィルス性食中毒
3.化学性食中毒
4.自然性食中毒
5.寄生虫食中毒
※この内、お肉の腐敗や生焼けのお肉を食べてしまって引き起こされる食中毒は1.の細菌性食中毒に該当します。
BBQで食中毒を引き起こす主な原因
BBQで発生する食中毒の原因は主に下記の通りです。
1.食材(肉・魚)を十分に加熱せずに食べる。
2.食材の冷蔵保存が不十分。
3.生肉や生魚を扱った箸やトングで焼きあがった肉や野菜を触る。
4.手洗いやその他機材の除菌・消毒が不十分
BBQでの食中毒を防ぐポイント1
食中毒を防ぐ上で大事なポイント、それが『食中毒予防の三原則』です。
『食中毒予防の三原則』とは、原因となる細菌を
①つけない ②増やさない ③やっつける
この三つのことを言います。
①【つけない】
人の手には多くの菌が付着しており、水で洗うだけでは取り除くことは難しいです。 そのため調理を始める前には必ず石鹸など使い、入念に手を洗いましょう。 また、屋外のBBQでは室内以上に雑菌が付きやすい環境のため、手だけではなく 食器や包丁・まな板などの調理器具も必ず除菌してから使用するようにしましょう。 特に生肉を切った包丁を洗わずそのまま野菜などを切るのは絶対にやめましょう!
②【増やさない】
細菌が付着した物を食べたとしても、必ず食中毒になるわけではありません。 食べ物に付着した細菌を増やさないことも大事なポイントです。 細菌は高温多湿な環境を好むため、食材に付着してしまった細菌の増殖を抑えるには食材を10℃以下の低温で保存する事がとても重要になります。 BBQでは、購入した食材はいち早く保冷剤とともにクーラーボックスに入れましょう。夏場の暑い日などは保冷剤を大量に使用するか、肉は冷凍したものを使用するなど、特に気を配る必要があります。
③【やっつける】
細菌のほとんどは加熱をする事で死滅するため、きちんと加熱さえすれば安全に食べることができます。特にお肉の場合、BBQなど屋外では高級な牛肉だからといって半生で食すのは避け、十分に中まで火を通してから食べるようにして下さい。目安としては75℃で1分以上の加熱を心掛けるようにしましょう。
BBQでの食中毒を防ぐポイント2
『食中毒予防の三原則』の基本を押さえた上で、更に細かなポイントにまで気を配り、食中毒のリスクを限りなく0に抑え込みましょう!
1.食材の『消費期限』を確認する。
美味しく食べることができる期限である『賞味期限』とは違い『消費期限』とは 文字通り消費しなければいけない期限の事を言います。 消費期限の過ぎたものを食べる事自体、食中毒のリスクを高める事になります。
2.体調管理をしっかりと。
免疫力が低下していると食中毒にかかるリスクが高まります。 普段健康な人もBBQの当日に風邪気味だったり二日酔いや寝不足の場合でも 免疫力が低下するため、体調の管理はしっかりしましょう。 また小さなお子様やお年寄りは、普段から健康な成人に比べ免疫力が低いため、特に注意が必要です。
3.食材の管理をしっかりと
屋外でやるBBQでは食材の管理が室内に比べ雑になりがちですよね。 様々な食材を一つのクーラーボックスにぎゅうぎゅうに詰め込むことはNG! 詰め込みすぎる事で冷気の循環が悪くなり、食材全体をうまく冷やす事ができなくなる上に、肉や魚の汁が他の食材に付くなど衛生的に好ましくないです。
4.食べきれる分量だけを調理する
大人数でやるBBQだとついつい一気に大量のお肉や野菜を焼いてしまいがち。 食べきれずに余ってしまったものを後で食べる方も多いと思います。 ですが、しっかりと焼いているとはいえ、特に暑い夏場に調理後1~2時間以上経過したものを食べる事はとても危険です。 その都度きちんと食べきれる分量を焼くよう心がけましょう。
まとめ
いかがでしたか? BBQはとても楽しい反面、屋外になる分雑菌等も多く食材の衛生管理も大変です。 特にBBQの盛り上がる夏の暑い時期は、細心の注意が必要です。ですが今回ご紹介したポイントを実践すれば、誰でも安全にBBQを楽しめます! 皆さんもぜひ安心で安全なBBQライフをお過ごし下さい♪