裏切らない味の『ホットサンド』がオススメな理由について
朝のBBQは、なかなか準備が遅くなりがちです。そこで、定番であるホットサンドをお勧めします。利点として①準備品が少ない②加熱時間が短い③すぐ食べられるということが挙げられます。近年ではメーカーさんにより様々な形が出ています。一回に二個焼けるもの(中心に分割の山が入っています)があれば、複雑・シンプルなものまであります。近年ではIH対応のものが販売され、身近に感じられるようになりました。
『ホットサンド』を使ったBBQレシピをご紹介
ティラミス風ホットサンド
タコ焼きサンド
カッパサンド
焼き鳥ホットサンド
そもそも『ホットサンド』とは?
先にパンをトーストしてから作る温かいサンドイッチの意味です。中に入れる具材も温かいものにします。また、材料を挟んでから両面にバターを塗って焼く方法があります。クロック・ムッシューやクラブサンドイッチなどがあります。(改定調理用語辞典より一部抜粋)
『ホットサンド』の栄養について
個人的な好みになりますが、今回パンの8枚切り2枚・ハム1枚・溶けるチーズで栄養計算を行いました。前回同様主に気になったものを挙げます。
カロリー
一日で摂取する総カロリーの一回分としては2枚が丁度良いかと思います。(※中に挟むものによりカロリーも変化します。ハムやシーチキンなど動物性のものを挟むとカロリーは上がります。)また、低カロリーでビタミンを補うようであれば野菜類を入れて調節ください。
脂質
パンにはマーガリンやショートニングといった油脂類が使用されています。この中にはトランス脂肪酸を含んでおり、継続的に摂取する場合には注意が必要です。血中のLDLコレステロールの値を上昇させてしまう為、海外では表示の義務づけや規制があります。現在、日本ではこの措置が取られておらず、商品に記載はありません。脂質異常症予防の為偏った摂りすぎに注意をしましょう。パンやハム、チーズに含まれるパルミチン酸やステアリン酸が見られました。
たんぱく質
前回と同様のアミノ酸を多く見かけました。追加で多く見かけたものを記載しておきます。
リシン(リジン):脂肪の代謝で合流します。
フェニルアラニン:酵素によりチロシンに変換され代謝されます。
ヒスチジン:ヒスタミンになり、血圧降下や血管拡張などの作用や神経伝達物質・オキシトシン分泌・記憶や食欲の抑制を行います。
アラニン:肝臓で使用され、筋肉で作られて双方を循環しています。
チロシン:アドレナリンを生成する。皮膚にて、メラニンを合成。紫外線を吸収します。
糖分
でんぷんがほぼ占めていました。生の小麦や、放置したカチカチのパンの中には難消化性でんぷん(レジスタントスターチ)が入っています。これは、健康な人が消化器官腔内で消化されないでんぷんの・でんぷんの部分物の総称です。また、人体にて甘味を感じる要素として、糖やアルコール・アミノ酸(今回ありましたアラニンやグリシン)が挙げられます。
まとめ
栄養成分表から見た限り、一人分のたんぱく質が多い食事となっています。そのたんぱく質ですが、体内でどのような働きをしているのか下記にまとめましたので、参考になさってください。
① 体内での酵素としての働き
② 整体の形の維持(ケラチン:爪・髪の毛)
③ 貯蔵する(フェリチン:鉄貯蔵)
④ 筋肉を収縮(アクチン・ミオシン)
⑤ 輸送(ヘモグロビン:酸素運搬)
⑥ 機能調節(抑制例としてインスリン)
⑦ 生体防御(血液の凝固因子など)
さて、今回チーズを沢山使用しました。そのチーズですが牛乳に凝固酵素を加えて作ります。種類ですが、ナチュラルチーズとプロセスチーズに分かれます。(市販品裏面に表記あります)前者は乳を乳酸菌で発酵させます。そこへキモシン(レンニン)を加えそこから乳清(ホエーと言われ、チーズにならない水分)を除去します。そこで残った固体(疎水性のもの・カードと言われています)を固形状にし、熟成したものを言います。 後者はナチュラルチーズを粉砕し加熱後に溶融(物が溶けて液体になる)後に形成を行ったものです。
難しい話になってしまいましたが、コロナ禍チーズの食べ比べも素敵な時間を楽しめます。世界にはナチュラルチーズが1000種類ほどあるとされています。時間のある方は是非いかがでしょうか?