準備のポイント!
ゼラチンを使用したゼリーは15℃~20℃で固まる性質を持っているので、予め家で作っていきましょう。小さいカップのものであれば冷蔵庫に入れて2時間ほどで固まります。気を付けたいのは持っていく時です。一度固まったものは25℃を超えると溶けてしまうので、保管は必ず保冷剤を入れたクーラーボックスに入れておきます。
また、生のキウイフルーツやパイナップルを使用する時は要注意。ゼラチンの固まる作用を阻害する酵素を持つフルーツなので、一度加熱して火を通すことで使用します。缶詰のフルーツは既に酵素作用がなくなっているのでそのまま使用してOKです。
『ゼリー』のBBQレシピをご紹介
ゼリーのバラエティ豊かなレシピを4種類ご紹介します。肉などをたっぷり食べるBBQでひんやりさっぱりしたゼリーは人気になる筈!アレンジも併せて参考にしてみてくださいね。
フルーツのゼリー寄せ
黄桃ネクターゼリー
ゼリー液にネクターを使用し、更に黄桃缶を入れた桃づくしの濃厚ゼリーです。 瓶に入れて固めることで持ち運びやすく一人一人食べやすい一品になります。
シトラスサイダーゼリー
炭酸水を使うことでしゅわっとした口当たりが楽しめます。さわやかな柑橘類と相性が良いですよ! 大きめの容器に固めて、食べるときに盛り付けを行ないましょう。
ベリーゼリー
透き通る真っ赤な色が鮮やか!ビビットな見た目が目を惹きます。
そもそも『ゼリー』とは?
ゼリーに使用されるゼラチンの原料は動物の皮や骨に含まれる成分を抽出したもので、食用だけでなく医療用や工業用など幅広い用途に加工されています。古代から使用されるほど歴史は古く、工業的に生産されだしたのは1690年代のヨーロッパでした。日本に入ってきたのは1900年代と遅いですが、これは従来寒天により凝固する料理が一般的であったことも関係しています。戦後、欧米化型の食生活が普及していく中で広まっていきました。
今回ご紹介したレシピはゼラチンを使って固めていますが、同じように寒天やアガーを使って固めることも可能です。これらがゼラチンと異なるのはその成分と固まる温度です。 寒天は凝固力が強く、常温で固まります。原料はテングサやオゴノリなどの海藻であり、日本で昔から使われてきた食材です。
一方でアガーは海藻やローカストビーンガムというマメ科種子が原料で、ゼラチンと寒天の間の食感が保てます。30~40℃と常温で固まり、最も透明度を高く仕上げることが特徴です。 料理に合わせて3種を使っていきたいですね。
『ゼリー』の栄養について
ゼラチン、寒天、アガーは異なる原料からできているので摂取できる栄養素も違います。 ゼラチンはそのほとんどがタンパク質の一つであるコラーゲンです。コラーゲンは皮膚や骨、臓器などをつくる材料として使われ、関節や骨にも関係のある成分です。特に肌の潤いや髪を美しく保つなど美容効果のイメージが強いものではないでしょうか。コラーゲンを取ろうとすると肉や魚を摂取する必要がありますが、ゼリーだと手軽に補給することができます。
寒天やアガーは食物繊維を多く含み、少量で満足感を生みやすくダイエットにおすすめです。ゼリーの良いところは喉ごしが良くつるりと食べやすいこと。そのため、食欲不振時や高齢者の水分補給にも適しています。風邪を引いて食べるのが辛い時などにゼリーを摂取するのも良いですね。
まとめ
事前に準備できるゼリーレシピをご紹介しました。そのまま食べても良いですが、食べる時にトッピングすることも可能。是非BBQのデザートとして楽しんでください。またさっぱり冷たいゼリーはBBQの差し入れにも大人気!ぜひ活用してみてくださいね!