ピートスモークパウダーについて
ピートとは
「ピート」という名前に聞き覚えがある方は、洋酒好きな方なのではないでしょうか!?ピートをいぶした香りを麦芽につけることによって、モルトウイスキー特有のスモーキーな香りを生みだすことができます。
ピートとは、スコットランド原野でとれる、野草や水生植物などの「泥炭」のことです。「泥炭」とは、炭化のあまりすすんでいない石炭のことです!?石炭と聞いて驚く方もいるかもしれませんが、スコットランドでは燻製材としても広く使われています。
ピートを使った燻製である「スモークサーモン」は、スコットランドの世界的な特産物になっているのですよ。燻製用に販売されているピートには、炭のような形をしたものやチップ状のもの、粉末状になったものがあります。
ピートスモークパウダーについて
ピートの形状は大きく分けて、「ブロック」「チップ」「パウダー」の3つとなります。
その中でも、粉末状の「ピートスモークパウダー」は、使い勝手が良いので最もおすすめです。その名の通り、粉状のピートで、燃焼し易くてピート香が強くつきます。スモークウッドに乗せたり、スモークチップにブレンドしたりすることができます。使用する量さえ間違えなければ、失敗も少なく奥行きのある本格的な味わいを楽しむことができます。
ピートスモークパウダーを使うメリット
ピートパウダーは、燻製の香りや色付きを強くするために使うものです。
燻製チップだけで作った燻製でも、市販のものとは比べ物にならない美味しさを楽しめます。しかし、ピートスモークパウダーを使うことにより、燻製チップのクセや尖りが消えてマイルドな味わいになり、いっそう食材の旨みが増していきます。燻製独特の香りを強調するというより、味をまとめてくれる効果があります。また、ピートは色付きもよいので、あまり色付きの効果がない種類の燻製チップの手助けもしてくれます。写真映えする燻製を作ることができるので、SNS映えも狙えます!
ピートスモークパウダーがBBQにぴったりの理由
ただでさえ煙や臭いが気になる燻製づくりですが、ピートスモークパウダーを使用する際には、煙や臭いが少し多めになります。BBQでならばこれらの煙や臭いを気にせずに行えるので、周りの環境を気にしないでピートスモークパウダーを使った燻製を楽しむことができます。また、一回の燻製で使用するピートスモークパウダーの量は、ほんの少量で足ります。BBQに持って行っても荷物にはならないので、気軽に荷物にプラスできます。
また、せっかく作ったおいしいものは、仲間とみんなで楽しみたいですよね!スモークパウダーをいろいろな種類の燻製チップで試してみて、味のバリエーションを広げ、みんなでBBQをしながら燻製をワイワイ楽しみましょう。
ピートスモークパウダーの使い方
ピートスモークパウダーは、スモークウッドやスモークチップと組み合わせて使用します。スモークチップと組み合わせて使用する際には、使用する量や重ね方によって、燻製のスモークのレベルを変化させることが可能です。
ライトスモークレベル
① ピートスモークパウダー10gを容器の底に入れます。
② スモークチップを①の上に100g入れます。
③ 火を着けます。
ライトスモークレベルにおすすめの食材
刺身などの生ものやお菓子などに最適です。
・鯛などの白身魚
・マグロなどの赤身魚
・クラッカーやクッキーなど
ミドルスモークレベル
① スモークチップ50gを容器の底に入れます。
② ピートスモークパウダー10gを①の上に入れます。
③ スモークチップ50gを②の上に入れます。
④ 火を着けます。
ミドルスモークレベルにおすすめの食材
練り物などの海産加工物や貝類、スモークがかかりにくい大きなサイズの食材に最適です。
・ちくわやかまぼこなどの練り物
・ほたてやカキなどの貝類
・大きなサイズのチーズ
ヘビースモークレベル
① スモークチップ100gを容器の底に入れます。
② ピートスモークパウダー10gを①の上に入れます。
③ 火を着けます。
ヘビースモークレベルにおすすめの食材
クセが強めの海産物や、食材に最適です。
・サーモンやたらこなどの海産物
・アーモンドなどのナッツ類
・ササミなどの肉類
まとめ
今回は、BBQでの燻製に欠かせなくなるであろうピートスモークパウダーについて解説してきましたが、いかがでしたか?
燻製チップの種類を変えたり、スモークパウダーの使い方を変えたりすることで、作れる燻製の香りや味のバリエーションは無限大になっていきます。スモークパウダーを使うことで、BBQでの燻製の世界がまたひとつ広がりますよ!スモークパウダーを使った燻製をするために、さあBBQに出発しましょう!