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秒で完売!「ヴァルテント」を世に送り出した「ラーテルワークス」ブランドストーリー
秒で完売!「ヴァルテント」を世に送り出した「ラーテルワークス」ブランドストーリー
秒で完売!「ヴァルテント」を世に送り出した「ラーテルワークス」ブランドストーリー
今回、BBQNETの取材にお答えいただいたのは『ヴァルテント』を世に送り出したラーテルワークスさんです。ブランドへの熱い思いについてとことんお聞きしました♪

2020 年誕生の新鋭アウトドアブランド「ラーテルワークス」。“大自然の中に最上の空間を” をコンセプトに、デザインと実用性を兼ね備えたキャンプギアを送りだしている。

なかでも主力製品の『ヴァルテント』は販売開始から数十秒で即・完売の人気アイテム。2ルームのようにもシェルターのようにも見えるフォルムながら、実はメインポールを備えた独特のデザイン。それまでのテントとは一線を画した製品です。多くの試練を乗り越えて製品を世に送り出した舞台裏、モノづくりへのこだわりについて、同社ブランドマネージャー、飯尾さんに開発秘話を伺いました!

キャンパーの聖地で生まれたブランド。富士山に見守られての立ち上げ

飯尾さん(以下、飯尾):代表と僕はもともとキャンプ仲間だったんです。「ふもとっぱら」という富士山の麓でキャンプをしながら、ブランド立ち上げの話になりました。日頃ユーザーとしていろいろなギアを使いますが、既存ブランドの製品って似たような製品が多いんですよね。すでにある商品に自社のロゴを乗せただけの製品ではなくて、自分たちが本当にほしいものを企画して作る、それを多くの人と共有したい、そんな思いが原点です。親会社は段ボールなどを扱う資材メーカーで、会社としての歴史は古いですが、事業としてもう一本柱がほしい。そんな思いもあり、新ブランドを立ちあげることになりました。

100 以上のテントを研究し、ヴァルテントの仕様を決定

飯尾:テントはブランドの軸となる製品。今までどこにもなかったものを作りたくて、世に出回るテントの研究から始めました。それこそ、100 を超えるテントを調べて、ここがいい、ここがイマイチ、こうしたらもっといい、と要素ごとに洗い出して。それをベースに開発したのが「ヴァルテント」なんです。テントは人の命を預かるもの。中途半端なものはつくれません。海外の展示会・工場に足を運び、交渉を重ね、ようやく製品化に向けてスタートを切りました。

白紙に戻すか、突き進むか。あの時の判断が、今のラーテルの土台

飯尾:工場からサンプルが届き、意気揚々と開梱。ところが、かっこよさとは程遠いシロモノで愕然としました。代表と相談して「白紙に戻そうか」という話にもなったくらい。それくらい第一印象がひどかった。だけどそこで思い直したんです。生地も色もいまいちだけど、カタチは悪くない。ラフデザインをもとに、ミニチュアを作って確かめていたから、そこは絶対の自信があったんです。モノポールとアーチポールを組み合わせたカタチも、360 度の開放感を生み出す開口部も、それまでのテントにはなかったもの。「今なら白紙に戻せる」という気持ちを抑え、逆にアクセルを踏み込むことにしたんです。その判断が今のラーテルワークスの土台。自分たちの頭の中だけに存在した夢のテントを諦めなくてよかったと今でも思います。

妥協しない姿勢が結実。製品第一号を組み立てて、思わず惚れ惚れ!

飯尾:サンプルアップ 5 回目で、ようやく製品としての目処がつきました。届いたサンプルを組み立ててみて・・・。自分たちで言うのもおかしいですが「惚れ惚れするなぁ!」って(笑)。「こんなもんでいいか」というモノづくりは絶対にしたくなかったから、ここまでこぎつけられたことが嬉しかったですね。ペグは鋳造、ハンマーは実用的なものを標準セットしました。テントの付属品って、アルミ製やプラ製が多いですよね。使いにくくて結局捨ててしまうことも少なくない。そんな無駄なものを付けるより、ストックして長く使ってもらえるものだけを作りたいですから。神は細部に宿る、そんな言葉を胸にモノづくりをしています。

販売開始から数十秒で完売!そこから見えた課題と、生産管理体制の強化

飯尾:他社には無い形状、付属品の充実、アフターサービスなどを評価いただき、お陰様でテントは1000張が数十秒で完売という結果となりました。しかしながら、予想以上の売れ行きに、生産管理体制強化という大きな課題を突きつけられました。我々は人気商品は欠品するのが当たり前とは思っておらず、常にご購入いただける状態にしたい。そういう想いで進めておりましたが、求めているすべてのお客様にお届けすることができなかったことは反省する点でございました。現在では、生産管理をはじめとした体制強化のため、新たにスタッフを迎え、より、生産管理・アフターサービスの強化を図るべく邁進しております。

成功体験に縛られず、さらなる進化を。ヴァルテント2をリリース

飯尾:「ヴァルテント」の発売から 1 年後、「ヴァルテント2」をリリースしました。違いは主に2点。フライシートの素材をリップストップ生地に変更し、約 6kg 軽量化。また、組み立てが難しいという声をいただいて、ビルディングテープを 2 本から 5 本に増やしました。改良にあたっては、もちろんリスクもありました。工場を変えて、また一からの関係構築ですし。だけど、お客様から寄せられた問題点があって、その解決法も思いついているのに改良しないなんて意味が分からないですよね。たしかに利益面だけを考えれば「ヴァルテント 1」をもう少し引っ張るのが王道かもしれないけど、そこは、ラーテルらしく果敢に攻めていきたかった。苦労してつくった製品をお客様が使ってくれて、その様子を SNS で見る時の喜びはひとしお。「最高~!」と言ってもらえたりしたら、もう本当に、めちゃくちゃ嬉しいです。直接エンドユーザーに届けるスタイルは、卸販売を行っていない分価格を押さえられることと、お客様の声をダイレクトに吸収できることが強み。強みであると同時に、大きな励みでもあるんです。

「はじめてみたい」を後押しできるナショナルブランドに

飯尾:今後は初心者・未経験の方をアウトドアの世界に誘えるようなものも作りたいですね。アウトドアの楽しさは代替えできないものだと思うんです。自分の手で楽しさや快適さをつくっていくこと、その中で家族や仲間との絆ができ、子どもの成長を目の当たりにすること。この魅力を、もっと多くの人に知ってもらいたい。そのためにも、製品に直接触れてもらえるリアル店舗も視野に入れて構想中。柔軟でスピーディな製品開発と両輪で、世界で通用するナショナルブランドに育てていきたいと考えています。

BBQラヴァーズにオススメの商品を教えてください!

飯尾:王道な提案で申し訳ないのですが、既にキャンプをされている方だけではなく、BBQやアウトドアをする上で有るのと無いのでは雲泥の差なのがキャリーワゴン

キャンプもそうですが、荷物が多くなると運搬も一苦労。細いタイヤだと砂地では使い物になりません。ですので、砂地でも運びやすいようにタイヤを大きくしているのと、ゴム製ノーパンクタイヤを採用しているから、樹脂製のもののように割れがないのが特徴です。

オプションでワゴンの上部に渡す天板もあるので、テーブル代わりにもなりますよ。生地の張りや強度、ベージュの同系色でまとめたツートンカラーにもこだわって、テンションがあがるルックスに仕上げています。

今こそ注目すべきブランド「ラーテルワークス」

まさに「神は細部に宿る」を地でいくラーテルワークス。大ヒット商品開発の裏側には、妥協のないモノづくりへの姿勢とお客様の声を素早く反映する柔軟さがありました。密を避けるという理由で火が付いたアウトドアブームですが、これからも高い水準でニーズが 続きそう。熟練キャンパーさんも初心者さんも、注目のブランドです。

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